英会話において、最も重要とされる感覚は何なのでしょうか。たくさんの言い回しを覚えること、単語をたくさん覚えていること、早口でも聞き取れるほどのリスニング力など、それぞれ思い浮かんだものがあると思います。どれも正解ですが、もっと大切とされる感覚がひとつあります。それは、「話したいことがある」ということです。当たり前に思われたかもしれませんが、これが意外と曲者です。例えば、どれだけたくさんの言い回しや単語を覚えて、それなりにリスニング力も培ってきたとします。

しかし、いざ英会話、という場面になって「それで結局、何を話したら良いんですか?」と黙り込んでしまう人が多いそうなのです。当然ながら、「話したいこと」がないと、会話になりません。無意味に野球のバットの素振りやキャッチボールばかりしていて、いざとなったら「何をしていいか分からない」では本末転倒です。目的は「野球の試合をすること」です。試合に出なければ、せっかくトレーニングしてきたものも、全て無駄になってしまうことでしょう。

勘違いされているのは、「英語を学んだら、勝手に口から出てくるようになる」という部分だと思います。真面目な人ほど「慣れたら勝手にできるようになる」と思い込んでいるのです。ですが、「話したいこと」がない状態で、英語が勝手に口から出てくるでしょうか?この順番を間違えている人が、「知識はあるのに英会話が一切できない人」になってしまうのです。また、実際に自分で話すことで学習スピードも格段に上がりますので、これを利用しないのはもったいないことです。

具体的な「話したいこと」の考え方については、次項で詳しく述べていくこととします。