「話したいこと」がなくてはいけないということは、前項で述べてきました。どんなに知識があったとしても、「話したいこと」がなければ会話になりません。ではその「話したいこと」がある上で、どのように英語として昇華していけば良いのでしょう。まず分かっていて欲しいのが「話したいこと」と「日常会話」は違います。例えば、今から2分日常会話をしてください、と言われてもぱっと浮かばないと思います。これは、「日常会話」と、「話のネタ」は違うものだからです。日常会話というのでは、漠然としすぎているのです。

では「話したいこと」とは、何でしょう。例えば「このビデオゲームが面白くてオススメだよ」という話をしたいとします。いきなり英語で書き出すのではなく、まずは日本語で書き出してみるのです。「このビデオゲームは、どこのメーカーから出ていて、主人公がすごく恰好良くて、ストーリーも本当に感動して……」と、内容はもちろんあなたの話したいことで構いません。その上で、文章を英語に直していくのです。実際に書き出して、英語に直していった時に気付くと思います。「この文章の繋ぎは何て表現しよう」「ゲームの『主人公』は英語で何て言うのだろう」。こうなれば英語学習のチャンスです。どんどん調べていきましょう。自分の話したいことに関する単語や言い回しなので、どんどん吸収できるでしょう。もしも話したいことがなくて、単語帳を1ページ目から順々にめくっていくとしたらどうでしょう。覚える取っ掛かりもないので、「初めて見るような単語をひたすら暗記」という、味気ないものになってしまいます。ストイックな方ならいいですが、普通の人にはなかなかの苦痛を伴います。