「リスニング能力を上げる為に、洋画を観た方が良い」というアドバイスや学習方法を、一度は耳にしたことはあると思います。このアドバイスは、合っているとも言えて、間違っているとも言えます。というのも、英語レベルによって効果の有無が変わってきてしまうからです。

まず、このアドバイスが有効なのは「中級・上級」のレベルである英語学習者です。中級や上級の人は、映画や海外ドラマを観て、使われている英語表現の暗記をしています。「こういう場面にはこのような言い回しをする」「このような時は、こんな省略ができる」など、どんどん吸収することができます。これは何より、英語の基礎があるからというのが理由です。映画や海外ドラマで生きた言い回しを学ぶことで、基礎を元にしてどんどん発展的な積み重ねをしていくことができます。逆に、このアドバイスが無意味なのは、初心者や初級者です。そもそもの英語力がない状態で、どんどん会話が流れていく洋画を観たところで「今のは、何ていう意味だったのだろう」「よく分からないけど先に進もう」と言ったように、「分からないままでとりあえず観る」という状態になってしまいます。当然ながら基礎ができていないので、洋画を一本観終わったとしても、生きた言い回しどころかそもそもよく分からなかったというだけで終わってしまいます。だからといっていちいち辞書をひいていくにしても、そもそも英語の字幕を出していなければ何を言っているかも分からないでしょうし、英語の字幕があったとしても、それをいちいち一時停止をしては辞書をひく、というのは時間の無駄です。まだ英語の本を読んでいた方がいいでしょう。洋画での英語学習は、レベルによって選びましょう。